【街で出会った植物】

　　〜バショウ（芭蕉）〜

（昨年、バナナと紹介しましたが、バショウです。失礼しました。ごめんなさい🙇）


　バナナに似ています。
　バショウもバナナも、バショウ科バショウ属の大型多年草です（木ではないんです。）
　どちらも、雌花、雄花の咲き方、実の出来方が同じなので、バナナの実🍌がどうやってできるかの参考になります。


【バナナ🍌】
　バショウ属バナナ（banana）
　実芭蕉、甘焦とも呼ばれます。
　熱帯、亜熱帯で栽培。　
　実🍌が美味しく、大好きです。
　凍らせると、バナナアイス❗
　花を包む苞は、紫色です。

【バショウ】
　バショウ属バショウ（芭蕉）
（中国産ですが、英名はJapanese banana）
　耐寒性があり、日本でも育つ。
　残念ながら、実🍌は、苦いそうです😖
　花を包む苞は、黄色です。
　俳人松尾芭蕉は、このバショウから「芭蕉」という名を付けたそうです。

【左上の写真】
　私が利用するクリーニング屋さんの近くの駐車場に生えているバショウです。
　植えた人に拍手👏👏したいです。
　大型多年草と言われますが、確かに、大きな“草”ですね😬

【右上・左下の写真】
　葉の間から下に伸びる花茎の先に、小さなラグビーボール🏉みたいな花序があり
　これを何重にも包んでいる皮みたいなものが、苞です。
　苞が開くと、花があります。

　まず、先に、花茎が伸びながら苞が開いて雌花が咲き、受粉すれば、実ができます。
　右上、左下の写真では、雌花が受粉して膨らんだ、緑の小さな実が出来ています。
　花から実になった時は実は下向きですが、次第に、反り返っていきます。
　バナナ🍌も、こうして、一つの花茎に反り返った房状になって出来ているんですね。
　
　こうして苞が開いて雌花が咲くということが繰り返された後、続いて、花茎がそのまま下に伸びて、同じように、苞が開いて雄花が咲くんです。
　右上、左下の写真の、苞が開いた中の黄色いモジャモジャが、雄花です。
　雄花も、何回も、苞が開いて咲くということを繰り返しています。
　雌花や実、雄花は、一つの苞の中では、２列に並んでいて、かわいいです。

【右下の写真】
　二つの苞が両側に開いて、雄花が咲いています。
　かっこいいです❕
　バショウの雌花は自分の花粉では受粉しないので、雄花は、もっぱら、ほかの株の雌花のために、咲いて花粉を提供しています。


◎ちなみに、バナナ🍌について

◆　私たちが食べているバナナ🍌には、種がありません。
　バナナには、なぜ、種がないのでしょうか？
　バナナは、元々は、種のある植物でしたが、遺伝子の突然変異により染色体の数が変わってしまい、種なしになったそうです。
　人間にとっては、種なしバナナの方が食べやすかったので、、以後、種なしバナナが大事に育てられ、定着していったようです。

　現在でもフィリピンやマレーシアあたりでは、野生の「種ありバナナ」が残っているそうです。
　種なしバナナでも、実の断面には、中心に種のなごりがありますね。

◆　では、種なしバナナはどうやって増えるのでしょうか？
　種のないバナナは、茎の脇から出てくる新芽を利用して苗を育てて、増やすことができるそうです。