丁子菊。キク科ウサギギク属。（栂池自然園の続き。8月11日）別名、クマギクとも。（長文）

栂池ロープウェイが有料で配っていた、その週の草花70種ほどを写真に撮った出力紙を入手。トチバニンジン、クロバナロウゲ、クロクモソウなど10種はレアとあり、探してみましょうと書かれていた。その中にチョウジギクがあったが、どれも発見できず、自然園を出た。

なんと10数m歩いた道の林縁にチョウジギクがひっそり咲いていた。出逢いとはそういうものだ。
ウサギギク属だが、ウサギギクにはまったく似ていない。花の形は丁子（樹木）の花蕾が釘に似ているところから、釘と同義の丁を当てて、中国由来の丁子を和名のチョウジにしたようだ。クローブと言われ、香料にされている。

なんと言っても特長は、長い花柄で縮れた白毛が密生していることだ。茎頂に散房状の黄色い頭花を横向きにつける。筒状花のみで、舌状花はない。総苞は紫色を帯びる。これも色の取り合わせがいい。葉は対生し、葉柄はない。

トボトボ歩いて出たのに、スタコラ歩けるようになったのは、チョウジギクのおかげである。