８月、葉月。真夏、また盛暑の時期。何か毎年、その暑さは募るようであるが、私の散歩道の道際等の草花達は、その熱い陽の中にあっても、己が自身を一生懸命に、最大限に自己表現に向けようとしているようだ。

7月からの、熱い夏へ／夏の草花達の姿 ---その3。

　　／赤鬼如くも愛らしく、
　　　　　　突っ立つオレンジ褐色斑点持つ草花／

---何時もの散歩道の道際。その場に来てはいつも左手に見る細い道、人があまり入りそうもないその道の先方に目がいく。
そこには、思った通りに、数点のオレンジ褐色が目に入る。‘しめた’と思ってその横道に入る。

そこに観たもの。昨年同様この場所で、今年も、あの長身の、幾つもの、くるりと上に反り返り、丸い形になる花の姿。
その持つ色は、オレンジ色で褐色の斑点もつ、多少に赤鬼如くの異様さを持つも、愛らしく感じさせる草花である。
その花はまた、ぶら下がる花姿が、仏具の天蓋に見たてられたともいう。


　　　オニユリ(鬼百合/テンガイユリ<天蓋百合>)


・オニユリ＜鬼百合、別名 テンガイユリ<天蓋百合>＞(ユリ科 ユリ属)
　(備忘: オニユリの属性等について 8/3 ‘21)