立山竜胆。（平標山、仙ノ倉山の続き3）
平標山（たいらっぴょうやま）の山頂からの下り。派手なイワカガミの群生を撮っていたら、清楚で小さな淡青紫色の花を見つけた。気になりつつも、やっと今日調べたらところ、タテヤマリンドウ（ハルリンドウの高山型変種）だった。

花は上向きの漏斗状に咲き、花冠は五裂し、裂片の間にさらに小さな副片がある。真上から撮ったので、茎葉は見えない。よく似たミヤマリンドウ（フデリンドウの高山型）は、茎葉が横に広がり、タテヤマリンドウは茎を抱いている。どちらも花の色は平地のハルリンドウ、フデリンドウより薄い。

タテヤマリンドウは、「そばかす美人」と言われ、花の中央に斑点がある。また、雄性先熟で、最初に雄蕊が成熟して花粉を出し、その後、雄蕊を押しのけ、雌蕊が成熟する。自家受精を防ぐためだ。
最初が雄性期、次に二裂した白い雌蕊が見える雌性期。おそらく写真は雌性期。

そばかす美人という愛称で思い入れが過剰になってしまった。