*･゜✨˚✧₊⁎🍃ﾟ･*薔薇*:.🍃🕊💫 .｡.:*･

新型コロナの流行が少し落ち着いた昨年秋、熊本城を訪れ、そのにぎわいにたまげた。地元の人は「コロナ前に比べるとまだまだ」だというが、九州きっての名城はさすが集客力がある。

盛り上がる理由はもともとの評判の良さだけではないと思われた。2016年4月の熊本地震で被災した天守閣が復旧を終え、約5年ぶりに公開を再開していた。

城内に空中回廊ができたのも大きいだろう。外は崩れた石垣の工事などで足元が悪く、フェンスに覆われて見栄えも劣る。その点、回廊は地上約6㍍。安全に歩け、これまでとは違う角度で石垣や建物を見物できた。うまく考えたものだ。

多くの市民ガイドさんの奮闘も見逃せない。復帰作業では古い石垣が見つかったり、石垣の高度な造り方が再確認されたりしてきた。それらを早速案内に取り入れ、城の魅力を以前にも増して発信している。

「被災はショックですが、いま熊本城は結構面白いですよ。お話しできることも多い」。年配のガイドさんが修復の現状や、城造りの名人といわれた加藤清正築いた石垣の特徴をたっぷりと語ってくれた。その姿は意気揚々としていた。

熊本地震は最初の大きな揺れ「前震」からきょうで6年。城の完全復旧はまだ10年以上先という。被害の大きさが改めて分かるが、人々は逆境を生かし、復旧の象徴として城を見せ続けている。地域の誇りとたくましさを学んだ気がした。

　　　　　　今日の高知新聞🗞【小社会】

🍃薔薇が次々と咲き始めました。季節は巡っています。