散歩で見かけた、八重咲きヤマブキの花。
ヤマブキと言えば、誰もが皆んな知っている「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」

こちらが、太田道灌の逸話に登場する、実の付かない、ヤマブキの花です。（前ページが、一重のヤマブキです）
山吹色が濃くて、花もボリュームがあります。一重のヤマブキの5本の雌蕊が、花弁のように変化した為、雌蕊が無いので、実が付きません。他の花でも、八重咲きの栽培品種は、殆ど雌蕊の変化で出来るらしく、その為、八重咲きの花には実が付かないものが多いとの由。
当時から、庭木としては、八重咲きの方が人気があったようです。私の好みは、シンプルな、野良の一重ヤマブキですが。

尚、繰り返しになりますが、この句は太田道灌の句ではなく、太田道灌より、約500年前の、平安時代の皇族、醍醐天皇の十一皇子・兼明親王の歌です。