４月に入る。百花繚乱の時季の到来に、フラワーショップの店頭は、一層の色とりどりの草花の賑わいに。

3月からの店頭で観るバラ、そのバラエティ---その4。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。
　紫系x1、白系x1、赤系x1、黄系x1のバラ、４つ。

・薔薇(ラベンダーヘイズ)
透明感のある薄いラベンダーカラー、ピンク味にある薄紫の花色で、花弁には光沢があり、まるでシルクのような質感がある。
魅惑的かつ上品な剣弁高芯咲きのバラ。
「ヘイズ」というのは、煙霧とかもや( 靄)というような意味だそうである。

・薔薇(グランオマージュ)
アイボリーともオフホワイトともいえる、花中央が淡い紫やピンクベージュに変化しているやさしい剣弁高芯咲き。
見た目ではアンティークでシックで華やか。そのホワイトに、ほのかにピンクが混じる花先の尖りのフリルに、優雅さが感じられる大輪のバラ。
名前の「グランオマージュ」には、このような素晴らしいバラに、‘大いなる尊敬’を捧げたいという気持ちを表しているのだろうか。

・薔薇(マダムレッド)
落ち着きのある赤紫、マゼンダの素敵な色合いを持つバラ。小さなスプレー咲きで、まだ花弁が十分開いていないようだが、花びらのエッジが小刻みに震えているようなフリルがエレガントである。
カップ咲きになるバラであろうか。
何か、有閑「マダム」の落ちついた’赤い衣装‘を想像させようか。

・薔薇(シューティングスター)
純なる黄色のボリュームのある花弁を束め、奥まって花芯を赤く染めるようにしいる丸弁高芯咲きにみえるが、剣弁咲きから丸弁に変化しているのだろうか。　　　　　　　
花弁の褪色が殆どない黄色系スプレーバラのようだ。　　　
「シューティングスター」は「流れ星」。さっと、夜空に一瞬光り輝いて闇に吸い込まれるいく黄色、純なる黄色をここに示しかったのだろう。