˚✧₊⁎✨🍃緋寒桜˚✧寒緋桜🍃🐝･*˚✧₊⁎

「好きな色はピンク」という県内の高校生、A君。小学校に上がる時、お姉ちゃんが使っていたピンクのランドセルを譲ってもらうつもりが、親に「男の子なんだから」と止められ、結局、紺色の新品を購入した。

「人前でピンクが好きなんて言っちゃ駄目、みたいに言われたりも。いじめに発展することもあるんだよ、って」

男の子らしい色、女の子らしい色。産着から始まって、人形やアニメなど乳幼児期から触れるものにも性別を意識した色使いが珍しくない。おもちゃ売り場の一角はキラキラしたピンク色にあふれ、「これぞ女の子の色」という雰囲気に圧倒される。世の中の固定観念に押されて、A君の親も「好きな色を選んでいいよ」と言いづらかったんだろなと思う。

海外の事情も同じようで、カナダでは15年前、ピンク色のシャツを着た男子生徒がほかの生徒からホモセクシュアルとからかわれ、暴行を受けた。

事件を知り、行動を起こしたのは2人の上級生。ディスカウントストアでピンクの服を大量に購入。電子掲示板などを使い「一緒に着よう」と生徒に呼び掛けると、多くの賛同が集まり、翌日の学校がピンクに染まったという。この話はメディアで盛んに取り上げられ、国外にも拡散。日本でも毎月2月、いじめ防止を訴える「ピンクシャツデー」運動として続く。

A君によると、「ピンクの包み込んでくれる優しい感じが好き。安心する」そうだ。私にとっては「女の子」という型に押し込めてくる苦手な色だったが、それも一つの固定観念。とらわれていてはつまらないと気付かされた。

昨日高知新聞🗞【時空】報道部・松本さやか

✴️高知県立牧野植物園・撮影3/8

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