またかよ。
ま、もう驚かんけどね。

ホームセンターの多肉売場をうろついてたら、オバちゃんに声をかけられた。
店員さんと間違われたらしい。

スニーカーにダメージ風のジーンズ。グリーン地に白と黄のボーダーの、フードが付いたパーカーに、黒いジャージ風の上着を引っ掛けている。
若ぶった休日のオッさんその物で、到底店員さんの制服とは似ても似つかぬ。
しかし、同様の事は初めてではない。

体からホームセンター臭がしているか、それとも無意識のうちに鉢植えの葉が重ならないように商品整理をしてしまっていたのか。

『ねぇ、観葉植物に詳しい人いる？』
カチンときた。人に物を尋ねる態度か！？
それより、店員さんと間違えておきながら観葉植物に詳しく無いと決めつけているその態度だ。
本当の事を言ってしまったら負けな気がした。

『どんな事です？』
聞けば、キッチンの窓枠の所に観葉植物を置きたいがどんな物を選んだら良いか分からない。陽当たりは悪い、ポトスを枯らした事がある....。

年齢問わず、考えも調べもせず、なんでも聞けば良いと考えている人は苦手である。

植物も生きているから、陽当たりと水とたまに目をかけてあげなければ可哀想だと説いたが響いているのか。

『この多肉植物なんてどうかしら？』

『いや、だめですね、多肉は。陽に当てて、目をかけてあげないと。』
『可哀想ですよ。』
『こちらのコーナーのシダの仲間がいいんじゃないかなぁ。乾いたら水たっぷりね。』
はい、お買い上げ。
こうして、可哀想な多肉が出る事を未然に防いだのでした。

多肉レスキューの活動は今日も続く。

でも、シダくんも可哀想だったなぁ。幸運を祈る。