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シェルマン
2022/02/18
久々の【ウソップ童話】
「子ヘビと母ヘビ」
ある森の中をヘビの親子が食べ物を探して移動していました。
でもよく見るとなんか変です。
なんと子供のヘビは、器用にバランスを取りながら立ちあがり、尻尾だけをくねらせて歩いていたのです。隣を一緒に移動している母ヘビがいいました。
「どうしてお前は、立って歩こうとするの?疲れないかい?ヘビは、身体をくねらせて地面を這うものなのよ。」
坊やは、ちょっとむくれて言い返しました。
「お母さん、どうして僕たちヘビは這うものだと決めつけるの。上から見渡した方が遠いところの様子がわかるし、世界が広がるじゃないか。」
母ヘビは優しく言いました。
「そうね。でも美味しい物は地面の下や岩の穴に多いものなのよ。」
坊やは、そういう『昔からの決まり』といった新しいことに挑戦しない大人が大っ嫌いなのです。
「お母さん、だからいつまでたっても、僕たちヘビは進歩しないんだよ。木の上にはもっと美味しいものがあるかもしれないし、新しい発見があるかもしれないじゃないか。もっと進歩的な考えを持ってほしいよ」
坊やは、自分の考えをヘビ仲間に分かってもらえなくて、イライラしっぱなしです。
そのとき、突然大きなタカが音もなく静かに舞い降りて来て言いました。
「坊や、凄いね。ヘビなのに立って歩くんだね。遠くからでもよーく見えたよ。」
坊やは一瞬びっくりしましたが、同じことを考えている仲間が現れたと思い、なんだか嬉しくなりました。
「タカさん、ありがとう。僕らヘビだって頑張れば立つことができるんだ。そして高いところから見れば世界が変わると思うんだよ。」
タカも大喜びです。
「素晴らしい考えだ。よし、それじゃあ、その夢を手助けしてあげよう!もっと高いところから下界を見せてあげるよ」
「わーい、ありがとう!」
そのとき、母ヘビは坊やの前に出て、かま首をもたげて言いました。
「ちょっと待って、タカさん。私も…連れて行ってもらえるかしら?」
突然、岩の陰から現れた母ヘビを見てタカはびっくりしました。
「あっ、いやいや、あはは…、こんにちは!でも、私の力では1匹しか持ち上げることができないよ…今回は坊やの願いを叶えるだけにしておきたいね」
母ヘビは少し考えて言いました。
「タカさん、とても素敵なお話ね。空の上から下界を眺めるなんて最高だわ。私達がどんなに頑張っても無理なことですからね。でも、今日は天気が悪いから眺めが悪そうよ。」
その時、タカは気付きました。
いつの間にか仲間のヘビ達が茂みに集まっていたのです。
「そ、そうかい、残念だな。坊やに大空から下界を眺めると言う夢を見せてあげたかったのにな。」
その様子を見ていた坊やが言いました。
「お母さんやめてよ。タカさんに失礼じゃないか。ごめんなさい、タカさん。2匹なんて重たいのに無理ですよねぇ。」
タカは、ちょっと考え思い直しました。
「ははは、坊や、いいんだよ。チャンスはまたあるさ。」
そういってタカは静かに飛び去りました。
坊やはむくれて、母ヘビに体当たりしました。
「お母さん、せっかく空から下界を眺めるチャンスだったのに、なんてことするんだよ。こんなチャンスは滅多にないんだよ!これではいつまでたっても僕たちは進歩しないじゃないか」
母ヘビは、努めて冷静に申し訳なさそうに言いました。
「ごめんごめん。でもどうせ見るなら、お天気の良い日の方がいいかなと思ってね」
坊やは疲れたのか、普通の姿に戻り仲間のところへ行きました。
母ヘビはしばらく空を眺めていましたが、やがてぽつりと独り言を言いました。
「ふぅ…坊やには気付かれなかったみたいね。世の中を空から眺めるチャンスはまたあるわ。…命があればね」
エリカ
2022/02/18
子供の純粋さにつけ入る大人、親はそういう世間の厳しさを教えなければならない。
でも子供は新しい世界に憧れる。自立心が芽生えると危険がいっぱいですよね。
親と子のなんとももどかしい物語ですね
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2
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シェルマン
2022/02/18
@エリカ
さん
正にその通りですね‼️😉🤞
夢と危険は紙一重なのかも知れませんが、危険を恐れては何も手に入らないし😅💦
彼女を手に入れるには、告白してみないとね😉✌️
他の男に取られたら、後悔先に立たずだもんね😁💌
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1
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シェルマン
単身赴任で19年東京にいました😅❗ 大阪に帰ってきた今、荒れ放題の庭を手入れしていきたいと思っています😊✋ 最近は小説家気取りで短編小説書いたり、イソップ物語をもじってウソップ童話を書いたりと、思っていることを文章に起こす喜びに浸っております😉🎉 目指せ直木賞‼️‼️‼️💃
キーワード
なんだこれ?
ウソップ童話
「子ヘビと母ヘビ」
ある森の中をヘビの親子が食べ物を探して移動していました。
でもよく見るとなんか変です。
なんと子供のヘビは、器用にバランスを取りながら立ちあがり、尻尾だけをくねらせて歩いていたのです。隣を一緒に移動している母ヘビがいいました。
「どうしてお前は、立って歩こうとするの?疲れないかい?ヘビは、身体をくねらせて地面を這うものなのよ。」
坊やは、ちょっとむくれて言い返しました。
「お母さん、どうして僕たちヘビは這うものだと決めつけるの。上から見渡した方が遠いところの様子がわかるし、世界が広がるじゃないか。」
母ヘビは優しく言いました。
「そうね。でも美味しい物は地面の下や岩の穴に多いものなのよ。」
坊やは、そういう『昔からの決まり』といった新しいことに挑戦しない大人が大っ嫌いなのです。
「お母さん、だからいつまでたっても、僕たちヘビは進歩しないんだよ。木の上にはもっと美味しいものがあるかもしれないし、新しい発見があるかもしれないじゃないか。もっと進歩的な考えを持ってほしいよ」
坊やは、自分の考えをヘビ仲間に分かってもらえなくて、イライラしっぱなしです。
そのとき、突然大きなタカが音もなく静かに舞い降りて来て言いました。
「坊や、凄いね。ヘビなのに立って歩くんだね。遠くからでもよーく見えたよ。」
坊やは一瞬びっくりしましたが、同じことを考えている仲間が現れたと思い、なんだか嬉しくなりました。
「タカさん、ありがとう。僕らヘビだって頑張れば立つことができるんだ。そして高いところから見れば世界が変わると思うんだよ。」
タカも大喜びです。
「素晴らしい考えだ。よし、それじゃあ、その夢を手助けしてあげよう!もっと高いところから下界を見せてあげるよ」
「わーい、ありがとう!」
そのとき、母ヘビは坊やの前に出て、かま首をもたげて言いました。
「ちょっと待って、タカさん。私も…連れて行ってもらえるかしら?」
突然、岩の陰から現れた母ヘビを見てタカはびっくりしました。
「あっ、いやいや、あはは…、こんにちは!でも、私の力では1匹しか持ち上げることができないよ…今回は坊やの願いを叶えるだけにしておきたいね」
母ヘビは少し考えて言いました。
「タカさん、とても素敵なお話ね。空の上から下界を眺めるなんて最高だわ。私達がどんなに頑張っても無理なことですからね。でも、今日は天気が悪いから眺めが悪そうよ。」
その時、タカは気付きました。
いつの間にか仲間のヘビ達が茂みに集まっていたのです。
「そ、そうかい、残念だな。坊やに大空から下界を眺めると言う夢を見せてあげたかったのにな。」
その様子を見ていた坊やが言いました。
「お母さんやめてよ。タカさんに失礼じゃないか。ごめんなさい、タカさん。2匹なんて重たいのに無理ですよねぇ。」
タカは、ちょっと考え思い直しました。
「ははは、坊や、いいんだよ。チャンスはまたあるさ。」
そういってタカは静かに飛び去りました。
坊やはむくれて、母ヘビに体当たりしました。
「お母さん、せっかく空から下界を眺めるチャンスだったのに、なんてことするんだよ。こんなチャンスは滅多にないんだよ!これではいつまでたっても僕たちは進歩しないじゃないか」
母ヘビは、努めて冷静に申し訳なさそうに言いました。
「ごめんごめん。でもどうせ見るなら、お天気の良い日の方がいいかなと思ってね」
坊やは疲れたのか、普通の姿に戻り仲間のところへ行きました。
母ヘビはしばらく空を眺めていましたが、やがてぽつりと独り言を言いました。
「ふぅ…坊やには気付かれなかったみたいね。世の中を空から眺めるチャンスはまたあるわ。…命があればね」