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カタバミさんのお出かけ先,大きな葉、深い切り込み持って咲く白い球状の花,ヤツデ(八手/テングノハウチワ<天狗の羽団扇>)の投稿画像

2021/12/23
12月、師走も春待月。この時期を最後として、その先の新たな時季へと移りゆく。
私の散歩道の道際等の草花達は、また生まれかわる新たな世界に、自ずからその身を委ねようとしている---

11月からの、新たな時季に向けての草花達の姿 ---その17。

大きな葉、深い切り込み持って咲く白い球状の花。
----何時もの散歩道の道際。
そこには、今年もこの時期に観たのは、緑色の大きな葉を持ち、その葉を深く切り込んでいる。
そして、茎の先に白い球状の小さな花が集まって、更に大きな円錐形の集合花を作っている。
そして、ミツバチ達だろうか、この時季においても、それらがこれらの花に受け入れられ蜜を供給し、相互交渉を確実にしていたようだ。

  ヤツデ(八手/テングノハウチワ<天狗の羽団扇>)

<”ヤツデの人間との関わり”について、下記の「ヤツデ」より抜粋:
丈夫なので庭木としてもよく植えられる。古人は魔除けの意味で庭に植えていたともいわれている。>

・ヤツデ<八手、別名 テングノハウチワ<天狗の羽団扇>>(ウコギ科 ヤツデ属)
常緑低木。 
葉が大型で独特の形をしているのでよく目立ち、見分けやすい。

<名称>
和名ヤツデは、葉は掌状に深い切れ込みがあることに由来し、葉は実際には8つに切れ込んで9枚に裂けているものが多いが、「八手」の八は数が多いという意味がある。ヤツデの別名(地方名)はテングノハウチワ(天狗の羽団扇)。

学名のFatsiaは日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来し、これが転訛したものだといわれている。

<分布・生育地>
関東地方南部以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する。主に暖地の海岸近くの山林などに自生。日陰に強く、日当たりの悪い森林のなかにもよく自生しているのが見られる。

<形態・生態>
常緑の低木で、高さは2 - 5メートルほどになり、多くは株立ちする。  
茎は数本集まって出て、ほぼ単一に伸びる。20センチメートル以上もある大きな葉に、長い葉柄をつけて互生、あるいは輪生する。

葉は表面につやがあり、下面はやや白っぽくて若いときには茶褐色の軟毛があり、やや厚手。形は文字通り掌状だが、若葉のときは卵形をしていて、次に3裂して、次第に数を増して7、9、11の奇数に深く裂ける。

ヤツデの名のように、8裂はしない。葉の先端は尖り、葉縁はわずかにギザギザがある。2年たつと柄ごと落葉し、葉跡はくっきりした半月型でかなり目立つ。

花期は晩秋(10 - 12月)で、茎の先に球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくる。花は直径5ミリメートルほどの5弁花で白く、両性花または、雄花と雌花があり、枝先の先に丸まってつく。

雄しべは5本、雌しべ(花柱)も5本あり、花びらは小さくて反り返っており、花茎を含めて黄白色でよく目立つ。

他の花が少ない時期に咲くため、気温が高い日はミツバチやハナアブ、ハエなどの昆虫が多く訪れ、蜜を供給して受精を確実にしている。

果期は翌年の4 - 5月で、果実は直径3ミリメートルほどの球状で、翌春に黒く熟す。

花が終わると、それまでの主軸であった花茎が倒れて、わきから新芽が出て成長し、やがて新しい主軸になっていく。
これは、大きな花茎を残しておくと、まっすぐに上に伸びることができないためである。

<人間との関わり>
丈夫なので庭木としてもよく植えられる。古人は魔除けの意味で庭に植えていたともいわれている。

<栽培品種・変種>
ヤツデには変種や栽培品種があり、葉に白い斑が入ったフクリンヤツデ(覆輪八手)、葉縁が白いシロフヤツデ(白斑八手)、黄色い斑があるキモンヤツデ(黄紋八手)、波打った葉縁が特徴のチジミバヤツデ(縮葉八手)、葉の裂片がねじれているヤグルマヤツデ(矢車八手)などがある。
これらの変種は庭木として珍重され、原因は主にウイルスによるものだとされている。

(出典・参考: ヤツデ Wikipedia)




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