淡紅の秋桜が秋の日の
母と見た秋桜と重なる
いろいろ忘れるようになった
母の背が小さく見える

縁側でアルバムを開いては
一緒に出掛けた思い出を
いろんなところへ行ったねと
優しくニコッと笑う母

こんな小春日和の穏やかな日には
あなたの優しさが浸みてくる
幼い日に見ていた　優しい笑顔
この瞬間の時を止めて
もう少し　二人でいたい


子どもの頃に聞いたよね
『真冬の洗い物　冷たくない？』
ほんとは凄く　冷たいのに
『冷たくないよ』と笑う母

今年も好きな柿が生ったね
嬉しそうな笑顔が眩しい
これから葉が落ちる季節だね
手伝えなくて　ごめんなさい

結婚式の時に手紙読んだね
母のような　お母さんになりたい
いつも私の前で笑ってくれる
ありがとう　それだけで
幸せです


母のことを歌詞にしてみました。
字余りな歌詞でした…
夏前から認知症がかなり進んできました。
野菜を作っても上手く作れなくなりました。
種を蒔く時期も忘れました。
昨年咲いていた芙蓉の花は咲くことなく
夏頃に剪定されていました。
いろんなことを忘れていく母…
先日行った時には、たくさんの写真の裏に
名前を書いてきました。
わたし　わたしの娘　わたしの娘の子ども
わたしの妹　わたしの姉わたしの夫

亭主関白な父に嫁いで苦労してきた母。
百恵さんの歌う秋桜は、母が嫁ぐ日のことの
ようです。
給湯器もなかった寒い日の家事。
末っ子で、いつも母のそばにいたから
今でも覚えています。
昔の人は辛抱強かったですね。

今も優しいピンク色の似合う母です
母が幸せでいてくれたら、私は幸せです。