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カタバミさんのお出かけ先,コムラサキ(小紫),地味に見える花も秋に観るは、光沢の紫房状の実の投稿画像

2021/09/24
9月。暑かった夏を後にしながら、私の散歩道の道際等の草花達は、強い日差しから解放されて、より充実した色彩を放そうとしているようだ---

8月からの、暑中、残暑の解放から新たな草花達の姿 ---その19。

地味に見える花も秋に観るは、光沢の紫房状の実。
---少し日を置いての何時もの散歩道は、すでに9月は半ば。熱暑から解放され出しているのが昨今であるようだ。
とはいえ、歩く道には、まだ汗が伴うのは変わりないのである。

そんな中、ふと目が行く道際のオープンスペース。
そこに観たものは、草花の枝に、光沢のある淡い紫色に色付いた沢山の小さな果実が、幾つの房状になって塊りついて、その枝を弓なりにして地面までに着けようとしていた。

         コムラサキ(小紫)

<ムラサキシキブとも想えようが、果実の付きかたや葉の形状などからコムラサキと推定>

・ムラサキシキブ/コムラサキ<紫織部/小紫、別名 コシキブ<小式部>>(クマカズラ科 ムラサキシキブ属)  
 日本、中国、朝鮮半島、台湾に分布する落葉性低木。         日本では、北海道から九州、琉球列島まで広く分布、各地の雑木林の中などに自生している。

観賞用に栽培されるのは、ムラサキシキブより近縁種であるコムラサキの方が圧倒的に多く、「ムラサキシキブ」「コムラサキ」「コシキブ」の名前で流通している。

ムラサキシキブは樹高2~3m程度に成長するが、コムラサキは1.2~2mと比較的コンパクトにまとまり、ムラサキシキブ同様に美しい果実を実らせることから、庭木として多く利用されている。
ここではその両種を「ムラサキシキブ」としての紹介。

ムラサキシキブの花期は6月~7月。
花期になると、上部の枝の葉の付け根、または少し上に花序を出し、小さな花を多数咲かせる。
花は径3~5㎜程度の筒状花で、花冠が4裂して平らに開かせる。
雄しべは4個、雌しべは1個で、花冠から長く突出して目立つ。
花色は淡紫色。

花後には、径3㎜程度の球形の果実を実らせる。
果実には光沢があり、秋になると淡い紫色に色付く。
房状に実った紫の果実は美しく、高い観賞価値がある。
ムラサキシキブ、コムラサキともに白い果実を実らせる品種もあり、「シロシキブ」「シラタマコシキブ」などの名前で流通している。

葉は先が尖った長楕円形で縁に鋸歯があり、対生する。
耐寒性、耐暑性に優れており、半日蔭の庭でも育つ。

<ムラサキシキブの主な品種>
→ムラサキシキブ
北海道~沖縄に広く分布。                     葉は長さ6~14㎝、幅2.5~6㎝の先の尖った長楕円形で、葉の縁全体に細かい鋸歯があるのが特徴。                     樹高3~5m程度に成長する。

→コムラサキ
本州から沖縄に分布するムラサキシキブの近縁種で、コシキブとも呼ばれる。
庭木として植栽されているものの大半は本種コムラサキである。

葉は長さ3~7㎝、幅1.5~3㎝の倒卵状長楕円形で先が尾状に尖る。
ムラサキシキブの鋸歯が葉の縁全体にあるのに対し、コムラサキの鋸歯は葉の上半分のみにある。
樹高1~2m程度に成長し、実付きが良いのが特徴。

→シロシキブ              
ムラサキシキブの白実品種。
同様にコムラサキの白実品種も流通している。

(出典・参考; ガーデニングの図鑑)

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