オオハナウド

昨年か一昨年の五月頃に撮影したもの。セリ科植物は、撮り集めてからみどりのまとめに載せようと思っていたのですが、とりあえず途中報告します。オオハナウドは、花序の縁の花が外側に大きく張りだします。関東以西には小型のハナウドが自生しているそうです。

ところで、このハナウド属ですが、同属に「ジャイアントホグウィード」という植物があります。中央アジア原産でヨーロッパ各地やカナダで猛威をふるっているのですが、その液には光線過敏を引きおこすフラノクマリンが含まれています。触れてから日光に当たると水疱が生じ、完治したあとも傷跡が何年も残ります。光線過敏はケトプロフェンなどを含む湿布薬などでも引き起こされるので注意しなければなりません。

フラノクマリン類は柑橘類やセリ科植物に含まれる物質であり、おそらくはオオハナウドにも含まれるものと思いますが、それについて詳しく解説しているものは見当たりませんでした。

ただ、アイヌなどでは食用とされてきた歴史もありますし、私自身、オオハナウドの香りが好きで葉っぱちぎって匂いを楽しみながら歩いたりもしていましたが、とくにかぶれたりもしなかったのでそこまで気にする必要はないのかなと思います。

ﾒﾓ
セリ科
ハナウド属