2021年8月5日(木)、晴れ。

投稿写真は、カトレアである。「居間ノ庭」のフェゴボードにしっかりと、着生してくれた。一昨日、咲き始めたので、寝室のスタンドミラーにハングした。

妻がイエローのカトレアを見て喜んでいたので、その甲斐があった。昨年は咲いてくれなかったが、ようやく今年咲いてくれたのである。

さて、昨日が義父が他界して六七日(42日)であった。8月11日は七七日(49日)で、お寺で、49日と初盆の法要をお寺の本堂で行う。

息子は、大阪で勤務しているので、緊急事態宣言下にあり帰省できない。娘家族3人が帰省してくれるので、家族5人で法要を行う。

息子は、緊急事態宣言が出る前の7月30日から8月1日まで帰省して、仏壇と骨壷に手を合わせていた。

息子の希望で、帰省した明くる日の午前5時30分から午前10時30分まで海釣りを行った。息子が7月30日の午後11時50分に帰ってきたので、ほとんど睡眠できなかった。帰って来た日の翌朝4時に起きて、午前4時30分には自宅を出発するので、睡眠を取ることができなかったのだ。

息子と魚釣りをするのは、彼が生まれて初めてのことだったので、彼の言うとおりにやってあげたかった。

釣果はほぼゼロであったが、釣りの基本を少しでも伝えられたのは良かったかもしれない。

息子はアルコール依存のため、家族と離別し、2年以上が経過した。今は、その反省のため、彼はアルコール摂取を控えていると言っていたので、我が家へ帰ったときぐらい、自由に飲んでもいいか、と気を許したが、ビールを7本、酒と焼酎を4杯ぐらいを軽く飲んだのを見て、大変驚いた。これだけ飲めるということは、彼はきっと、毎日、ビール500ml缶1本では済んでいないと思った。妻も同様に感じたようだ。私の目の前であれば、少しは飲量を控えると思っていたが、全くそうではなかった。私達夫婦は、かなり残念な気持ちになった。　　

それでも、彼には私が生きているうちに、私の形見分けをしたいと思い、私が勤続30周年の記念に、2011年5月に購入した腕時計カルチェ「タンク・ソロ」を渡した。少し嬉しそうな顔をしてくれていたので、救われた気分であった。冬には、インポートのBurberryのコート2着、イブサンローランのコート1着を渡すことを告げた。退職してスーツを着なくなったので、息子に着てもらうとコートも喜んでくれるだろう。サイズがぴったりなのである。

離婚は本人が一番辛いことだと思うが、彼の親である私も妻も、とても心苦しく辛い出来事である。息子の子供たちとの距離感をどう保って良いのか、悩みは大きい。

息子は8月1日の午後7時00分に大阪市へ帰って行ったが、息子の気持ちを考えると、とてもいたたまれない気持ちに夫婦がなっていた。

その一方、娘たち家族が、8月8日から8月18日まで帰省する。娘たち夫婦は、色々な問題を二人で乗りきり、今は幸せな家族生活を過ごしている。婿さんはとてもいい人で、私とはよく気が合う。その婿さんも人生で色々な問題を抱えながらも、なんとか対処して来た。苦労が多かった分、人への配慮は十分にできる人間である。

娘は、とても目配り、気配り、心配りができる人間に成長しているので、安心した気持ちで、見守ることができる。孫は両親から、愛情をたっぷりと受けて育っているので、とても優しい人間に成長している。

兄と妹は、同じ家庭環境で育ちながら、心の成長は、随分と違う。これは、遺伝子の為せることだとしか思えない。

一体、人間は、何が幸せなのか？

これは、私の経験では、周りの人を思える力に関係していると思う。人間は、自我の発生により、最初は利己的人間になるが、その後の学習により、利他的人間の尊さを学ぶ。そのことによって、利己と利他のバランスの重要性を学び、利他を優先することが、最終的には利己につながることに気付く。
それに気付くことができなければ、自己中心的で、自分の欲望が満たされないときは不満だらけの人間になるのだと思う。

その差は、感謝の心であり、幸へとつながるものだと思う。
　
息子には、はやくそれに気付いてほしいと思うが、今の彼を見ると、それに気付くことができるのは、当分、先のことのように思われる。

息子が幸せになる心に到達できるように、いまは祈ることしかできない。

息子にとっては、私はお人好しのお父さんとしか見えていないみたいであるが、その心底にある本質をつかんでほしい。