『自分はいまこそ言はう』　山村暮鳥さん（抜粋）

『自分はいまこそ言はう』
なんであんなにいそぐのだらう
どこまでゆかうとするのだらう
どこで此の道がつきるのだらう
（中略）
自分はいまこそ言はう
人生はのろさにあれ
のろのろと蝸牛（ででむし）のやうであれ
そしてやすまず
一生に二どと通らぬ道なのだからつつしんで
自分は行かうと思ふと

・・〝ででむし〟はかたつむりの事。

山村暮鳥は明治１７年（１８８４年）に群馬県の現在の高崎市に生まれ、大正１３年（１９２４年）に肺結核のため４０歳で亡くなった詩人、児童文学者です。

・・この詩を読んで自分は何かにせかされるように生きてきた感じがしました。
今もせっかちなウチのカミさんにせかされて生きているのかも？
今一度まわりを見回してゆっくり生きていきたいです。