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ぎぼうし
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so.ra
2021/06/14
🐜ありんこ物語 その8
ありんこは一晩中泣いて過ごし眠れなかったが、重い身体を引きずって、今日の仕事のために門を出た。
門を出ると、いつもありんこをいじめている三匹のアリが待ち受けていた。
おい!
昨日の獲物はどこで見つけたんだ。どんくさいお前が見つけられたなら、俺たちならもっと見つけられるからな。
さあ、案内しろよ!
三匹に道を塞がれ、代わる代わる身体を突き飛ばされ、仕方なくありんこは教える約束をした。
この間蝶の羽を見つけた道をたどとりながら、幼馴染みと絶対に誰にも言わないと約束したことを思い出して、あの場所だけは教えないと心に決めていた。
真っ白な蝶の羽を拾った場所は、遠く遠く離れていて、こいつらはそんなところまで行く前に怒りだしてしまうだろうか?どうしたものか?と考えながら、先頭に立ってあるいていった。
そんな事を考えているありんこの気持ちを察したのか、後からついてくるアリたちがありんこを威嚇しはじめた。
おい!
何日も歩いていくような場所に案内しようなんで、ふざけた真似をしたら許さないからな!
そうだ!
お前の体力を考えたら、獲物を担いで帰れるのは、せいぜい一日さ。嘘なんかついてもダメだからな!
三匹に脅され、脚に食いつかれ、仕方なくありんこは、幼馴染みのアリから教えて貰った秘密の場所へ案内する決心をした。たくさんの虫の死骸があった、あの木の下に到着すると三匹は飛び上がって喜んだ!
おい!凄いぞ!
エサがいくらでもある!
やったな!
これでエサ探しに苦労することもなくなるな!
三匹はあちこちの獲物に我先に駆け寄って、ムシャムシャと食べ始めた。
ありんこはそんな様子を片隅で震えながら見ていた。
その時だった。
大きな影が茂みから飛びだしてきたかと思うと、夢中でエサにかぶりついてる一匹のアリを丸飲みした。
それは、悲鳴を上げる暇もないほどの瞬間だった。
そして、残った二匹のアリをギヌロと睨み付けると、口を開いた。
おい!貴様ら!
ここが俺様の縄張りだと知って来たとは、たいした根性だ!
さあ、次は誰が俺様の腹におさまる番だ!?
ありんこを脅して案内させた二匹は、ガタガタ震えながらアリコのほうを向くと
あなた様の領地を犯そうなんてとんでもありません。こいつが、ここ行けば食べ物がたんまりあると、僕らを連れてきたんです。
そう言って、二匹はありんこのほうに視線を送ると、さっと葉っぱの影に逃げ込んだ。
ほう~お前が案内したのか?
大した根性だ。
それは大きなヒキガエルだった。ありんこはカエルに睨まれて、身体すくんで動けなかった。
違います!そいつらに脅されて案内させられたんです。。助けて下さい!
ノソリノソリと近づく蛙。
もう終わりだ!そう思って、目を閉じた瞬間、黒い影が目の前に飛び降りた。
そう、それは、幼馴染みのあのアリだった。
だから言ったろう!
絶対にここへは来るなって!
ここは奴のエサ場なんだ。
散らばっているのは、奴が食べ残した死骸なんだよ。
僕が戦ってる間に早く逃げろ!
ぐずぐずするな!
そう促されて、ありんこも枝の上へと逃げた。
幼馴染みのアリは蛙の脚に噛みついたり、あちこちに逃げて、必死に戦ったがついには捕まえられてしまった。
そして、最後にありんこに向かって大きな声で叫んだ。
まっすぐなお前が好きだった。
頑張って生きろよ!
蛙に一飲みにされてしまった幼馴染みの戦う一部始終を見て、ありんこは木の上で震えが止まらなかった。
いつの間にか、ありんこを脅して案内させた二匹のアリの姿はなく、ヒキガエルはのそりのそりと戻っていった。
そして、何事もなかったように、木陰にはまた静寂が訪れた。
けれど、ありんこは、放心したように心が空っぽで、動くこともできなかった。
僕のせいだ!僕のせいだ!
何て事をしてしまったんだ!
悲しみと怒りと悔しさと情けなさと、深い深い後悔とが嵐のように心を巡り、幼馴染みの最後の言葉が、心の中で響き続けるのだった。
そんなありんこの前の枝に、いつかのアブが止まった。
続く
🐜🍀🐜🍂🐜
なおみ
2021/06/14
凄いお話です。
続きが読みたいです‼️
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1
返信
カルビ
2021/06/14
so.raさん、こんにちは✨😃❗️
フォローありがとうございますね~🤭嬉しいです‼️
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1
返信
so.ra
2021/06/14
@なおみ
さん
読んでいただいて、有り難うございました。ありんこの物語を通して、何か心に残るものがあったら嬉しいです。この先に展開も楽しみにしてね🤗
いいね
1
返信
so.ra
2021/06/14
@カルビ さん
こんにちは🤗
こちらこそ、たくさんのいいね👍️を有り難うございました。素敵なお写真がたくさんですね💕どうぞよろしくお願いします。
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1
返信
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ぎぼうし
ありんこは一晩中泣いて過ごし眠れなかったが、重い身体を引きずって、今日の仕事のために門を出た。
門を出ると、いつもありんこをいじめている三匹のアリが待ち受けていた。
おい!
昨日の獲物はどこで見つけたんだ。どんくさいお前が見つけられたなら、俺たちならもっと見つけられるからな。
さあ、案内しろよ!
三匹に道を塞がれ、代わる代わる身体を突き飛ばされ、仕方なくありんこは教える約束をした。
この間蝶の羽を見つけた道をたどとりながら、幼馴染みと絶対に誰にも言わないと約束したことを思い出して、あの場所だけは教えないと心に決めていた。
真っ白な蝶の羽を拾った場所は、遠く遠く離れていて、こいつらはそんなところまで行く前に怒りだしてしまうだろうか?どうしたものか?と考えながら、先頭に立ってあるいていった。
そんな事を考えているありんこの気持ちを察したのか、後からついてくるアリたちがありんこを威嚇しはじめた。
おい!
何日も歩いていくような場所に案内しようなんで、ふざけた真似をしたら許さないからな!
そうだ!
お前の体力を考えたら、獲物を担いで帰れるのは、せいぜい一日さ。嘘なんかついてもダメだからな!
三匹に脅され、脚に食いつかれ、仕方なくありんこは、幼馴染みのアリから教えて貰った秘密の場所へ案内する決心をした。たくさんの虫の死骸があった、あの木の下に到着すると三匹は飛び上がって喜んだ!
おい!凄いぞ!
エサがいくらでもある!
やったな!
これでエサ探しに苦労することもなくなるな!
三匹はあちこちの獲物に我先に駆け寄って、ムシャムシャと食べ始めた。
ありんこはそんな様子を片隅で震えながら見ていた。
その時だった。
大きな影が茂みから飛びだしてきたかと思うと、夢中でエサにかぶりついてる一匹のアリを丸飲みした。
それは、悲鳴を上げる暇もないほどの瞬間だった。
そして、残った二匹のアリをギヌロと睨み付けると、口を開いた。
おい!貴様ら!
ここが俺様の縄張りだと知って来たとは、たいした根性だ!
さあ、次は誰が俺様の腹におさまる番だ!?
ありんこを脅して案内させた二匹は、ガタガタ震えながらアリコのほうを向くと
あなた様の領地を犯そうなんてとんでもありません。こいつが、ここ行けば食べ物がたんまりあると、僕らを連れてきたんです。
そう言って、二匹はありんこのほうに視線を送ると、さっと葉っぱの影に逃げ込んだ。
ほう~お前が案内したのか?
大した根性だ。
それは大きなヒキガエルだった。ありんこはカエルに睨まれて、身体すくんで動けなかった。
違います!そいつらに脅されて案内させられたんです。。助けて下さい!
ノソリノソリと近づく蛙。
もう終わりだ!そう思って、目を閉じた瞬間、黒い影が目の前に飛び降りた。
そう、それは、幼馴染みのあのアリだった。
だから言ったろう!
絶対にここへは来るなって!
ここは奴のエサ場なんだ。
散らばっているのは、奴が食べ残した死骸なんだよ。
僕が戦ってる間に早く逃げろ!
ぐずぐずするな!
そう促されて、ありんこも枝の上へと逃げた。
幼馴染みのアリは蛙の脚に噛みついたり、あちこちに逃げて、必死に戦ったがついには捕まえられてしまった。
そして、最後にありんこに向かって大きな声で叫んだ。
まっすぐなお前が好きだった。
頑張って生きろよ!
蛙に一飲みにされてしまった幼馴染みの戦う一部始終を見て、ありんこは木の上で震えが止まらなかった。
いつの間にか、ありんこを脅して案内させた二匹のアリの姿はなく、ヒキガエルはのそりのそりと戻っていった。
そして、何事もなかったように、木陰にはまた静寂が訪れた。
けれど、ありんこは、放心したように心が空っぽで、動くこともできなかった。
僕のせいだ!僕のせいだ!
何て事をしてしまったんだ!
悲しみと怒りと悔しさと情けなさと、深い深い後悔とが嵐のように心を巡り、幼馴染みの最後の言葉が、心の中で響き続けるのだった。
そんなありんこの前の枝に、いつかのアブが止まった。
続く
🐜🍀🐜🍂🐜