あやめ科アヤメ属で耐寒性のある宿根草である。学名は「Iris pseudacorus」であるが、属名の「Iris(アイリス)」はギリシャ神話の「虹の女神イリス(Iris)」が語源にちなみ、種名の「pseudacorus」は「ショウブ(菖蒲)に似た」を意味している。

画像ショウブ(菖蒲)の強い香りは邪気を払うといわれ、奈良時代に宮中で端午の節句のとき飾ったことが一般にも広まり、田植えを行う準備のために女性がショウブ(菖蒲)やヨモギ(蓬)で心身を清めた(田植えは、身を清めた女性たちの仕事だった)。

武家社会になってから、菖蒲(しょうぶ)、即ち、尚武(武を尚(とうと)ぶ)に通じるとされ、男の子の健やかな成長を願い、家の発展を願うようになった。

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