４月。暖かな陽気に誘われ、草花が咲きみだれ、動物や虫たちも顔を出し始める季節。私の散歩道の道際等の草花達も、その硬い殻を脱ぎ去って、自らの容姿を奮い起こしている---

3月からの、草花達の満面の姿、姿---その18。

赤紫ピンクの華麗な花、ハナズオウ(花蘇芳)。
---見慣れていて、美しと思いながら、なぜかしら何時も遠ざけていた、近くの広い集合住宅の、オープンスペースに観るその姿。

先に花を付ける。その後しばらくして葉、ハート形の緑の葉を付けて、一層にピンクの赤紫が映えて、辺りを一種異様の桃源郷を醸し出している様であった。

これまで、その花木の名は、ここにて意識して調べるまでは、全くにスルーしていたのである。

・ハナズオウ＜花蘇芳、別名 蘇芳花<スオウバナ>＞(マメ科 ハナズオウ属)
中国原産の落葉低木。春に咲く花が美しいためよく栽培される。
高さは2-3mになり、葉はハート形でつやがあり、葉柄の両端は少し膨らむ。　　　　　　　　　　

早春に枝に花芽を多数つけ、3-4月頃葉に先立って開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。花は紅色から赤紫(白花品種もある)で長さ1cmほどの蝶形花。

開花後、長さ数cmの豆果をつけ、秋から冬に黒褐色に熟す。花蘇芳の名は、花弁の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため。

ハナズオウ属は北半球温帯に数種が分布する。地中海付近原産のセイヨウハナズオウ は落葉高木で高さ10mほどになり、イスカリオテのユダがこの木で首を吊ったという伝説からユダの木とも呼ばれる。このほかアメリカハナズオウなどが栽培される。

(出典・参考; ハナズオウ Wikipedia)