早くも2月。私の散歩道の道際等の草花達は、まだ冬の時期に耐えながらジッと次の時季を待ち焦がれているようだ---

1月からの、進む時候の移りに観る草花の姿、姿---その9。

見慣れないサクラソウ、ウンナンサクラソウが。
---いつものある駅前の、幅小で横に広がる花壇。ここには、時として、私には初見参と思しき草花が、さりげなくそこに登場するのである。

そこに、優しげで、ある種のおおらかさを持った、淡い紫ピンクと、濃いピンク紫のサクラソウが、いやに整った花姿で、行き交う人たちをジッと見つめていた。私には、これまで見慣れなかったサクラソウだった。

・ウンナンサクラソウ＜雲南桜草、別名 プリムラ・フィルクネラエ＞(サクラソウ科)
中国の陜西省に原生するプリムラの仲間。
ふんわりとした花の咲かせ方をするプリムラで、薄ピンク色の優しい色合いをした花を咲かせる。他に花径が４ｃｍぐらいと大きく、花の数が少ない種類もあり、花色が薄ピンク以外に何色かある。

雲南サクラソウは本来は多年草だが、暑さに弱いので一年草扱いされる事が多い。育て方は耐寒性タイプのプリムラ・マラコイデスと同じだが、こちらの方が耐寒性に強い。

(出典・参考; 花と観葉植物(葉っぱの岬))

やさしげな雰囲気の花。冬でも開花が見込めるため、鉢花やポット苗でよく出回るようになる。プリムラ・シネンシスに似るが、花がやや小さく花つきに優る。

葉も形が違う(切れ込みの深さ)ので見分けられる。花は小さな５弁の整った形で、花色はシネンシスのように多くはなく薄ピンク～薄紫色。

葉は切れ込みのやや深い灰緑色で、柔らかい毛が生えている。株はロゼット状になり、そこから花茎を伸ばして花序をつける。

花色がピンクの強いものと紫が強いものがある。シネンシスとの交配種もある。

仲間の花(近縁種)
プリムラ・シネンシス
プリムラ・マラコイデス

(出典・参考; 花と緑の図鑑)