warning
error
success
information
ログイン
タイムライン
マイアルバム
アカウント設定
注文履歴
ログアウト
カテゴリから探す
観葉植物
多肉植物・サボテン
ガーデニング
花
家庭菜園
ハーブ
植物の栄養・効能
植物の病気・害虫
植物の種類・品種
雑草
野草・山草
読みもの
植物図鑑
買いもの
投稿
投稿一覧
みどりのまとめ一覧
植物SNS GreenSnap
ガーデニング
お出かけレポート
お出かけ先,宿り木の投稿画像
so.raさんのお出かけ先,宿り木の投稿画像
宿り木
いいね
83人
がいいね!
シェア
ツイート
投稿の削除
この投稿を削除しますか?
いいえ
はい
so.ra
2021/02/13
【瑠璃の冬の物語】その2
茶色や灰色にくすんでいた山々の色が、白みがかった柔らかな緑色に変わる頃、火が消えたようだった瑠璃の家族に、また新しい命を授かった。二人めの子は瑠璃にたいそう似た男の子だった。
『これはまた、赤子のときのお前を見るようじゃ』
父さんは目を細めて嬉しそうにそういった。
色白の肌に、大きな瞳、美しい顔をしたその子は、元気に強い子に育つように願いを込めて『健(たける)』と名付けられた。
健は泣くこともなく、乳を吸ってはニコニコ笑い、手のかからない子だった。長男に注げなかった愛情を惜しみもなく受けて、健はすくすくと育っていった。
けれども、その夏はひどい日照りが訪れた。
作物は枯れ、山の木々もカラカラに乾いて葉を落としていった。村では体が弱ったものから、次々に餓えて死んでいった。人々は草や木の根を食べて飢えをしのいでいたが、やがて川の水すら枯れて干上がって、木の皮をはがして食べるような有り様だった。
瑠璃の家には食べ物があることを知っている村人は、列をなして、食べ物を分けてくれと、毎日のように押し寄せた。
人のいい瑠璃たちは、子どもが死にそうと聞けば気の毒に思い、次々に米、麦、味噌と分けてるうちに、やがて自分たちが食べるものさえ底をつきた。
そして、草を集め、食べられる木の芽を見つけては飢えをしのいでいたが、やがて瑠璃の乳が出なくなってしまった。
それまで、すくすくと育ちニコニコと笑っていた赤ん坊だったが、空腹を訴えて泣くようになっていた。
そして、始めは元気に泣いていた子が、やがて痩せ細り弱々しく泣くしかなくなったとき、弥彦が重い口を開いた。
「実はずっと迷っていたんだが、、」
続く
🍂今日の花 宿り木
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。
鳥さん
2021/02/13
どうなってしまうのでしょう?お父さんは瑠璃に何を告げるのでしょうか?毎回、so.raさんの物語には惹き込まれます💕💕
いいね
1
返信
投稿する
GreenSnapのおすすめ機能紹介!
【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!
お出かけレポートに関連するカテゴリ
ガーデニング初心者
園芸
アレンジ
DIY・ハンドメイド
ガーデニング雑貨
ガーデニング用品
ガーデン・庭の参考
庭づくり
造園
芝生
雑草
害虫
ガーデニングの通販
成長記録
開催中のフォトコンテスト
コンテスト一覧
お出かけレポートのみどりのまとめ
89
2025/12/16
相模国一之宮寒川神社参拝2025
12月10日、神奈川県の寒川神社に久しぶりに参拝しました。 八方除の祈祷を上げていただき、社殿の裏手に広がる「神嶽山神苑(かんだけやましんえん)」を見学しました。2年前にも行ったんですが、何と同じ12月でした💦今回は、紅葉は終わり間近でした🍁
37
2025/12/16
NO128 2025年 秋田国際ダリア園
撮影🤳 11月2日 閉園前日です
43
2025/12/14
2025.5.30 金井神社⛩️にお参りしてきました。
三重県いなべ市に鎮座する金井神社⛩️ 月変わりの御朱印と花手水で人気の神社だと言う事で姪っ子が連れて行ってくれました♪
so.ra
お出かけ先で出逢った花にとても感動して、こんな感動をどこかに残したいと始めたGSでした。花に添える言葉が上手く書けなくて、それなら575とか、詩にすれば書けるかなと、詩を書くようになりました。でも、私はやっぱり口べたで、どうしようもない天然で‥。ちゃんと届けたい想いが言葉にできなくて‥。何度も、自己嫌悪にもう投稿をやめてしまおうと思ったりもしました。(一度止めて、このアカウントは再開したものです)でも、そんなとき、今はおほしさまになってしまった天美ちゃんが、初めて私の言葉を書きとめてくれて‥私は言葉を紡ぐ人になりたいと思いました。そして、挫折しそうになるたびに、みんなが声をかけてくれて‥そんなみんなの暖かさに支えられて続けてこれました。いつも、こんな私にいいね!をくれるみんな、心からありがとうございます。みんなが今日も明日もずっとずっと幸せでいられますように🍀
場所
お出かけ先
植物
宿り木
茶色や灰色にくすんでいた山々の色が、白みがかった柔らかな緑色に変わる頃、火が消えたようだった瑠璃の家族に、また新しい命を授かった。二人めの子は瑠璃にたいそう似た男の子だった。
『これはまた、赤子のときのお前を見るようじゃ』
父さんは目を細めて嬉しそうにそういった。
色白の肌に、大きな瞳、美しい顔をしたその子は、元気に強い子に育つように願いを込めて『健(たける)』と名付けられた。
健は泣くこともなく、乳を吸ってはニコニコ笑い、手のかからない子だった。長男に注げなかった愛情を惜しみもなく受けて、健はすくすくと育っていった。
けれども、その夏はひどい日照りが訪れた。
作物は枯れ、山の木々もカラカラに乾いて葉を落としていった。村では体が弱ったものから、次々に餓えて死んでいった。人々は草や木の根を食べて飢えをしのいでいたが、やがて川の水すら枯れて干上がって、木の皮をはがして食べるような有り様だった。
瑠璃の家には食べ物があることを知っている村人は、列をなして、食べ物を分けてくれと、毎日のように押し寄せた。
人のいい瑠璃たちは、子どもが死にそうと聞けば気の毒に思い、次々に米、麦、味噌と分けてるうちに、やがて自分たちが食べるものさえ底をつきた。
そして、草を集め、食べられる木の芽を見つけては飢えをしのいでいたが、やがて瑠璃の乳が出なくなってしまった。
それまで、すくすくと育ちニコニコと笑っていた赤ん坊だったが、空腹を訴えて泣くようになっていた。
そして、始めは元気に泣いていた子が、やがて痩せ細り弱々しく泣くしかなくなったとき、弥彦が重い口を開いた。
「実はずっと迷っていたんだが、、」
続く
🍂今日の花 宿り木
🌸よろしかったら、物語の一話【瑠璃の物語】二話【瑠璃の冬の物語】は下のタグからご覧下さいね。