秋の紅葉をずっと最後の輝き、最後の美しさ…と感じていましたが、その見方を変えてくれたのは東山魁夷さん(日本画家)の言葉でした。

『老いは、いとわしいものばかりとは思えない。若い時の私よりも、今の方が生命を美しいと感じる度合いが深くなったからである。
春に芽吹き、夏に繁り、秋に紅葉し、冬に葉を落とし、再び巡る春に芽を開く木々の趣に私は生命のあかしを感じる。木を離れ、木枯らしに舞い散る黄金色に紅葉した葉をやがて再成する生命と、とらえていたのだろう。』

年齢を重ねるごとに、紅葉の美しさに心打たれます。