おはようございます。
私は夏の早朝が好きです。

静寂の中にかすかに聞こえてくる息吹。

澄みきった涼風に吹かれながら咲き誇る夏の花たち。

暑さが増す前のほんのひとときを軽やかな服装とサンダルで散歩する楽しさ。

いまも夫と一緒に朝の水まきをしながら朝のエッセンスをいただき、体力作りにつとめています。

最近は全く見られないのですが、子供の頃は朝もやがすごかったです。
道が消えたかのように錯覚するほどけむっていて、前が見えないほどだったことを今でもよく覚えています。

朝もやにつつまれる庭の風景は、昼間とは全く表情が異なっていて本当に不思議でした‥。

静かにセミの懸命な脱皮を見守り、朝顔の起きだす瞬間に遭遇するなど‥。

その他にも、たくさん新しい発見があり、宝石箱のような輝きを放つ場所が庭でした。

花たちは愛犬と共に、夏休みのラジオ体操を終え、暑さに疲れた私をあたたかく出迎えてくれたのです🐕💕

‥‥ふと思い出がよみがえってきたのも、いま育てているポーチュラカの鉢の脇からいつの間にか芽生え、きらきらと朝陽に照らされて懸命に咲く「露草」の存在に気づいたからです。

露草は朝露を浴びて咲き始め、昼過ぎにはしぼんでしまいます。さりげない存在だけれど、昔からなぜか心惹かれています。

涼しげに揺れる姿は夏の早朝にふさわしい花ともいえます。

私が「露草」の存在を知ったのは実家の庭でした。

祖母が私に草木染めについて伝授してくれる中で、
「昔は、この露草を青に染める方法として利用していたんだよ。現在もこの花の汁は、色が簡単に消えやすい特色を活かし、友禅染めの下描きにも使われているんだよ」

と教えてくれたことが懐しく思い出されます。

少しずつ秋に向けて、露草の花色は濃くなっていきます。花色が秋晴れの空のような輝くスカイブルーになる頃、夏休みが終わり新学期がスタートします。

今年はコロナ禍により、いつもより夏休み期間が短くて、終わるのも早かったですね。

大人も子供も新しい様式の世界の中で、戸惑い悩みながら迎えた２０２０年の夏が静かに終わりを告げて秋が少しずつ顔をのぞかせています。

人の数だけ人生があります。
それぞれの胸に生まれた新たな決意を大切に生きていきたいものです♬😃