【木の実シリーズ】
　　
　　〜さねかずら(実葛)のつぼみと雌花と実〜

　さねかずらは、つる性の低木です。
　さねかずらのつぼみ、雌花から赤い実までを集めてみました。
（雄花は、この次に投稿します。）
　雌花の真ん中が残って、つぶつぶの実になり、赤く実ります。
　つぼみから雌花、花びらが落ちたあとまでは　　今年夏の写真
白い実と赤い実は　　昨年11月に撮影した写真
です。
　まさに、循環する時間の中で、今年も、さねかずらが実を付けています。
　昨年、赤い実に出会った感動が忘れられません。
　これから、秋になり、実が膨らみ、赤く実るのが楽しみです。

　さねかずら（実葛）の名は
　　実（さね）が美しい葛(かずら。美しいつる植物）
に由来するそうです。
　別名を
　ビナンカズラ(美男葛)
というのですが、これは
　　武士が茎の粘液を鬢（びん）付け油(男性の整髪剤)にしたこと
に由来するそうです。
　整髪して美男になるほどに髪の毛があるのは、うらやましい😅　
　（髪の毛が豊富でも、美男にはなれないけどね😁😅）
　
　さねかずらの赤い実は甘そうに見えますが、味がないそうです。


　さねかずらといえば
　百人一首の25番歌
　　　　　　　　　三条右大臣の歌
　　名にし負はば　逢坂山の
　　　　　　　　　　　さねかづら
　　人に知られで　くるよしもがな

　人目を忍んで逢瀬を望む男性が思いを女性に伝える恋の歌です。
　「恋しい人に逢って一緒に夜を過ごして愛し合えるという意味の「逢坂山の小寝葛（さねかずら）」という名前があるのであれば
　　逢坂山のさねかずらのつるを手繰り寄せるように
　　誰にも知られずに、貴女に逢う方法があればいいのに。」
　さねかずらのつるをたぐり寄せてでも秘かに会いたい恋心が伝わります。


　夏の日の　杜の都の　さねかずら　
　　　記憶をたぐる　恋しい赤き実
　
　私の歌は、昨年の赤い実に出会った感動が忘れられず、さねかずらの実に恋する歌です😅