〈北大ポプラ並木〉

平成16年9月北海道に上陸した台風18号の強風で、北大構内の樹木約1900本植物園の樹木約500本が倒木等の被害を受けました。

ポプラ並木の再生手段については、学内で活発な論議がありました。老木が倒れたのは残念であるが、自然の摂理であるので、若木で再生を図るべきであるとの意見や全体の復元は難しくとも根を付けたまま倒れているポプラは立て直しに挑戦すべきである等々。

最終的な再生方法は、根元から倒れた19本のうちから衝撃が少なく、再生の見込みが高かった1本30トンもあるポプラ2本を立て直し、残りは並木のポプラの枝を土に埋め込み育てている若木を植えるというものでした。

それは、北大の基本理念の一つである「フロンティア精神」に満ち溢れたものです。

ポプラ並木は、北大のシンボルと同様に北海道を代表とする貴重な歴史的、観光的資産であるという紛れもない事実がここに現れています。

※花木園　立て看板より抜粋