鳥海山

黒臼子
ツツジ科スノキ属

名は、果実が黒く熟し、そのへこんだ部分を臼にたとえたもの。
亜高山帯～高山帯の高層湿原周辺の林縁や低木林内に生える落葉低木。
よく分枝し樹皮は灰黒褐色で、若い枝は無毛、栗色～緑色で鋭い4稜がある。
葉は無柄、広楕円形～広卵形で縁は全縁または基部付近のみ低い鋸歯がある。両面無毛で裏面は淡緑白色、脈が裏面に隆起する。
葉の展開とほぼ同時に、本年枝の最下部の葉腋に紅色を帯びた淡黄緑色の花が1個ずつ下向きにつく。花冠は5浅裂して裂片は反り返る。雄しべは10個で花糸は無毛、背面に2個の角がある。萼は低い5歯がある。
果実は扁球形の液果。8-9月に粉白をまとった紫黒色に熟し先端は5角形状に浅くくぼむ。液果は横～上向きにつくので先端のくぼみがよく見える。液果は食べられるがそれほどおいしくはない。